オリックスは9日、岸田護投手コーチ（43）が来季から監督に就任すると発表した。就任会見は近日中に行われる予定だ。

岸田コーチは履正社高、東北福祉大、ＮＴＴ西日本をへて2006年に大学生・社会人ドラフト３巡目で入団。09年に先発で10勝をマークし、10年以降は主に中継ぎや抑えとして活躍。14年間の現役生活で通算433試合に登板した。19年に引退後は投手コーチを務め、今季は６月にファーム担当から１軍にローテーションされていた。球団の投手出身の監督は1979―80年の梶本隆夫以来となる。

レギュラーシーズン最終戦となった6日の楽天戦（楽天モバイルパーク）後に中嶋聡監督（55）が今季限りでの退任を表明。3連覇と日本一を達成した指揮官の下でチームを支えた岸田コーチは〝中嶋野球〟を熟知し、周囲からの人望も厚いことからも次期監督に適任といえる人材だ。4年ぶりにBクラス（5位）に沈んだチームの立て直しへ、新監督に期待がかかる。